Topaztan’s blog

映画やドラマの感想や考察をつづっています

アベンジャーズ

クリス・ヘムズワースとロキの関係まとめ

サマリー: ヘムズワースはダークワールド公開後しばらくしてから、ダークワールド含めそれまでのソー出演作品、特にダークワールドへの批判を口にするようになり、ファイギに死にかけている気分であるとか手錠をかけられている気分と伝え、ソーの方向性に大…

ドラマ『ロキ』とファシズム

昨年からディズニープラスで配信されているドラマ『ロキ』について以前分析しましたが、このドラマでは大変興味深いことに、「ファシスト」という言葉が登場しました。 その言葉を発したのは「シルヴィ」という登場人物です。彼女はTVA(時間変異取締局)に、T…

ヴァルキリーを王にしたのは誰?ムジョルニアは誰が持てる設定なの?〜演説好きソーを中心としたヒーローショー『ソー: ラブ&サンダー』

『ソー: ラブ&サンダー』を7/10に観てきました。同じタイカ・ワイティティ監督が監督した前作『マイティー・ソー バトルロイヤル』(2017)も大好きだったので、どういう風になるか—特に予告編にあったジェーン版マイティ・ソーやヴァルキリーがソーと共に冒…

新成人への教訓の数々とロボトミーの恐怖〜『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』

『スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム』を、1/7に鑑賞しました。その後吹替版も鑑賞しました。 本作は多くの人が述べているように、様々な要素が詰まったとても素晴らしい映画だと思いました。他のバースのスパイダーマン達との邂逅と励まし、親友たちとの…

ドラマ『ロキ』: 内面の成長を重視した物語〜いたずらの神の自己受容/他者受容と脱ファシズム

7/14に衝撃的な終わり方をしたMCUドラマシリーズ『ロキ』、皆さんはどうご覧になったでしょうか? 最終話はマルチバースの扉を開く展開、唐突な終わり方とシーズン2を予告する手法など、驚きの要素が満載でした。またシリーズを通して見ると、TVA職員メビウ…

『ソー』(2011)におけるロキの抑圧と疎外 ー 親のダブルバインドと異民族の出自に苦しむ子供としてのロキー

1.初めに ディズニー+で配信されているドラマ『ロキ』をよく味わうために、今までのソーシリーズを見返しています。今までも何回も観てきましたが、改めて見直すとまた色々発見があります。 中でもそもそもの初めの『ソー』(邦題『マイティー・ソー』)(201…

ロキは真の力を覚醒させうるか〜英雄/神の冥界下り物語としての『マイティー・ソー』『ソー・ラグナロク』、及びそのリフレインとしてのドラマ『ロキ』

1.はじめに…『ソー: ラグナロク』と『ロキ』の類似性 6/9からディズニープラスで配信されたマーベルのドラマ『ロキ』は、世界中で大変注目され、大人気となっています。彼は映画では2018年『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』において、これまでで最…

コズミックキューブは名剣「ノートゥング」か〜『キャプテン・アメリカ ザ・ファーストアベンジャー』とオペラの関係

皆さんこんにちは、トパーズ2号です。 先日『キャプテン・アメリカ ザ・ファーストアベンジャー』(2011年公開)を改めて観ました。 実は私、本作は随分前にとびとびに観ただけだったので内容をあまり覚えておらず、色々新鮮な気持ちで鑑賞できました。とりわ…