Topaztan’s blog

映画やドラマの感想や考察をつづっています

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

松岡映丘と源実朝 〜 近代日本画の中の実朝②

今回は、実朝の絵としては非常に有名な「右大臣実朝」を描いた松岡映丘について書きたいと思います。 安田靫彦が実朝の絵を5枚描いていたことは前回の記事でお伝えしましたが、映丘もまた、やはり少なくとも4枚は実朝絵を描いていたことが、今回の調査で判明…

ハムレットの世界に四十九日があったら〜男らしさの呪縛に縛られた青年ハムレット(彩の国さいたま芸術劇場『ハムレット』感想)

5/19(日)、彩の国さいたま芸術劇場で吉田鋼太郎演出・柿澤勇人主演『ハムレット』を観てきた。 作品としては、半円形に配した円柱を使ったシンプルな美術に、近代ぽいが特に時代が特定できないようなシンプルな衣装、有名な場面は削らない方針で、できるだ…

『オペラ座の怪人』覚書〜作中の創作オペラの含む意味〜

先日4Kデジタルリマスター版『オペラ座の怪人』を観に行った(立川シネマシティ)。20年ぶりに大画面で観る本作、DVDでも繰り返し観てるにも関わらず、テレビ画面で観るのと全く違う迫力の画面と、壮大かつ繊細に響き渡る様々な音の洪水に改めて圧倒され、何度…